大和は国のまほろば。。。
まほろばの国から、旬の奈良を、徒然なるままに
三輪さんと親しまれている
大神神社は、国のまほろばと称えられる大和の東南に位置する円錐形の秀麗な山、三輪山を御神体とし、大物主神を祀っている、我が国最古の神社です。
大神神社では、17年前から「ささゆり」を復活させようと取り組み、専門家の協力を得て大切に管理・育成してきました。今年は、例年よりも13日も遅いようですが、手塩にかけた「ささゆり」が、咲き始め、可憐な花を咲かせています。
大神神社の摂社のひとつの奈良市本子守町に鎮座する率川神社で、6月17日に三枝祭(ゆりまつり)が執り行われます。
大神神社のHPより引用
初夏には、三輪山麓をはじめ境内にさまざまな花が咲き出し、華やいだ雰囲気となります。それらの花の中でも特に気品にあふれ、独特の優雅さを醸し出しているのは「ささゆり」の花ではないでしょうか。
その香りもさることながら、見ているだけで爽やかな気持ちになる清楚な花。「純潔」の花言葉にも素直に頷くことができます。
この「ささゆり」と大神神社は深い関係があります。日本最古の歴史書『古事記』の中に、たくさんの「ささゆり」が美しく咲き誇る三輪山麓、狭井川の辺で、神武天皇が当神社ご祭神の御子神様である、「媛蹈鞴五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」を見初められ、皇后にお迎えになられたと記されているのです。
媛蹈鞴五十鈴姫命様は、奈良市内にある「率川(いさがわ)神社」にお祀りされ、6月17日には、姫神様にお喜びいただくため、百合の花をたくさん飾って、「三枝祭(さいくささい)」が行われます。
古い伝承にちなんだ「ささゆり」も、自然環境の悪化からでしょうか、最近ではほとんど見かけなくなり、幻の花となりつつあります。そこで大神神社では、17年前から「ささゆり」を復活させようと取り組み、専門家の協力を得て大切に管理・育成してきました。その努力の結果、境内の各所に植栽された「ささゆり」が、ようやく美しい花を咲かせるようになりました。この手塩にかけた「ささゆり」が、今月の下旬から来月の中旬にかけて次々と可憐な花を咲かせ、優雅な香りとともに参拝者の目を楽しませることになります。
by 奈良まほろばネットワークサロン